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2002
02.05

Flipper's guitar

Category: music
ショールで覆う僕の悲しさを わけ知り顔 ピントはずれに なぐさめればいい!

偶然のナイフ・エッジ・カレス[knife edge caress]



フリッパーっていうと、まずお洒落イメージがあると思うのだけれども、
『カメラ・トーク』ってアルバムは、お洒落ながらも、かなり青春の痛みに溢れてるアルバ
ムだったりする。

「バスルームで髪を切る100の方法」然り、
「青春はいちどだけ」然り、
「午前3時のオプ」然り・・・

ピーハツ王子・小沢健二に、こんなにも痛い詞をかかせちまう 青春・・・。
(フリッパーの曲は、すべて小山田と小沢のダブルK.O.で、創られていますが、詞はどうやら、小沢が書いていたようです)

「偶然のナイフ・エッジ・カレス」って曲は、あまりよい思い出のない学生時代の級友に、
偶然会ってしまった時の気持ちを唄っているように思う。
私自身が、この詞みたいな感情を持っているから、そう思うのかもしれない。
(持って「いた」ではなく「いる」・笑)
でも、きっと彼(ら)も、そんな時間や気持ちがあったから、この曲ができたのだろう。
あまりにも後ろ向きでせせこましい為、なかなか表には出せないキモチを、彼らは唄った。

<ばーか ばーか 今にみてろよ!> 的、
少し幼稚なんだけど、誰でも、誰かに、抱えているであろう 気持ちを。

  間抜けな言葉で 僕を取り囲む
    得意げな薄ら笑いに腹が立つのさ
---「偶然のナイフ・エッジ・カレス」

今でも、口づさんじゃうよ。

    いつでも僕の舌はいつも空回りして
    言わなくていい事ばかりが ほら溢れ出す
                 ---「午前3時のオプ」

言わなくっちゃいけないときに、いつだって なにも言えやしない自分・・・
そんな もどかしい想いだって、彼(ら)は、確かに抱えていたのだろう。

当時、フリッパーはお洒落イメージと同時に、
「コナマイキ」とか「コズルイ」ってイメージが、あった。
わざと、そう見られたがっているようなフシすらあった。
はぐらかして喜んで、突きはなして楽しんでいるような印象を受けていた。
・・・痛さの裏返し とは、好意的に解釈しすぎか・・・
でも、小沢健二は、ずっと地続きな詞を書いているように思う。

もちろん、楽曲のよさがなくっちゃ、どんないいコトバだって届きはしない。
(パクリだって、才能がなきゃ一笑されるだけじゃない?)
私はいつも詞のコトばかり書きがちだけど、
どうしたって、文字ではメロディを伝えられないから ってのもある。
・・・専門用語を知らない ってのもあるけど(笑

あたりまえだけど、聴いてナンボじゃないですか。

 曲に、ボーカルがのって、歌詞が生きてくる
 聴いてみて、初めて伝わる

大好きなメロディだから、何気ないフレーズが胸を打つんだ。

  夢のような物語が始まる
    分かりあえやしないってことだけを分かりあうのさ
                  ---「全ての言葉はさよなら」

【2002年2月記】
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